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2017.11.11

猫の慢性腎不全

猫の慢性腎不全は治らないから、老齢だからと諦めていませんか?実際は、普段通りの生活を取り戻せるケースがたくさんあることを知っていただきたいと思います。

 

そこで今回は、早期発見のポイントと治療法をご紹介します。

 

尿の変化に気づこう

腎機能が落ちると、薄い尿がたくさん出るようになります。この時点で発見すれば腎機能を温存できるでしょう。元気なうちに健診を受けることが大切です。

症状の例)

  • 以前より多くなった
  • 色が薄くなった
  • 臭わなくなった
  • お水をよく飲むようになった

     

    早期の腎不全は

    進行していない腎不全は、治療により多くの場合年単位で健康寿命が伸びます。

    治療の例)

    • 療法食
      :味も歯応えも改良され、美味しいものが増えました。ただし、糖尿病やアレルギーなどで腎不全用食が適さないこともあります。食事選びは必ず獣医師と相談してくださいね。

    • :進行を有意に遅らせます。これも近年で剤型が選べるようになりました。
    • 新鮮な飲み水
      :脱水しやすくなるため、いつでも飲めるようにしておきましょう。
    • 適度な運動
      :血の巡りをよくします。

    進行した腎不全では

    進行していてもできることはあります。腎不全と一口にいっても、つらい症状の原因は何なのか?それぞれにきめ細かく対処することで元気を取り戻す猫ちゃんをたくさんみてきました。動物病院との連携が大切ですね。

    例)上記に加えて

    • 尿毒症には
      :動物では透析の代わりに点滴をします。通院または自宅で。
    • さらに尿毒症を改善するには
      :活性炭やサプリメントを食事と一緒に。
    • 貧血していたら
      :腎臓から出なくなった造血因子を注射で補います。
    • 体が酸性化してだるそう
      :飲み薬で体内の酸塩基バランスを整えます。
    • 食欲が落ちた、吐き気がする
      :食欲増進剤や制吐剤を組み合わせて使います。

    「お年寄りだからこそできることをしてあげたい」というご家族を私たちは獣医療でサポートします。

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