犬と猫の外科

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当院で実施する外科手術

去勢・避妊をはじめとした軟部外科手術、整形外科手術を行っています。

去勢・避妊手術をご希望の飼い主様はこちらをご覧ください。

当院で実施した外科手術(2015−2017年)
避妊・去勢手術 176件
陰睾丸摘出 4件
乳腺腫瘍切除 10件
胃切開(異物除去) 2件
腸切開・吻合(異物除去) 3件
臍ヘルニア整復 3件
鼠径ヘルニア整復 1件
眼瞼腫瘤切除 1件
子宮卵巣摘出術(子宮蓄膿症等) 6件
帝王切開術 2件
動脈管閉鎖術(犬の先天性心疾患の治療) 1件
体表腫瘤切除< 4件
全耳道切除(TECA) 1件

 

手術を行う前に

外科手術は、麻酔や術中の出血などのリスクが伴います。

病気の治療としての手術だけではなく、去勢・避妊を目的とした手術においても、当院では、実施の前に十分なご相談をさせていただき、メリットとデメリットについて同意いただい上で手術を実施いたします。

術前検査

当院では原則として、どんな手術の場合でも、身体検査・血液検査を実施し、全身麻酔をかける上でのリスクがないかどうかを判断しています。

高齢であったり、基礎疾患のあるケースでは、各々の状況に応じて追加検査が必要です。

例えば、心臓疾患が疑われる場合は、心臓超音波検査やレントゲン検査を、止血異常を懸念する場合は血液凝固検査を加えます。

全身麻酔

当院での全身麻酔は通常、イソフルランによるガス麻酔にて実施しています。

術中は確実に呼吸を維持するため、気管挿管の上で人工呼吸を行います。十分な鎮痛と不動化を維持するため、鎮痛剤や他の注射麻酔を併用します。

術中は心電図、カプノグラフ、パルスオキシメーター、血圧計などを装着し、体の状態を監視します。

短頭種(フレンチブル、ブルドックなど)は術後の覚醒時に、気道の閉塞による呼吸困難が現れることがあるため、肥満がある場合は事前にダイエットをお願いすることがあります。

術後管理

若齢時の去勢・避妊など侵襲の低い手術の場合、術後の回復は早く、合併症の危険はあまりありません。

一方、高齢での手術や、大きな手術侵襲を伴う手術、基礎疾患がある場合などでは、術後も入院治療の継続が必要になることがあります。

早期に退院できても、体調の悪化に際しては、速やかな受診が必要になります。

術後の感染症に対しても注意を必要とします。

特に、子宮蓄膿症や膀胱結石摘出術など感染症を起こしている場合、免疫抑制剤の服用や副腎皮質機能亢進症で免疫力が低下している場合などです。

手術痕の腫れが引かない、発熱、食欲不振などの場合は、早めにご連絡いただいています。

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